投入口調査票

  1. 調査の目的

本調査は、老朽化が進むパイプライン施設の将来的な廃止を視野に入れ、代替収集方式への円滑な移行可能性を検討するための基礎データを収集することを目的とする。特に、現在稼働中の各投入口について、周辺環境、収集車両の寄りつき可否、安全性、近隣住民への影響、代替収集ポイントの候補性などを把握し、現実的な運用案の比較・評価に資することを意図している。

2.調査の意義

本調査は、投入口ごとに客観的かつ標準化されたデータを整理することで、以下の検討に資する。

  1. 投入口単位での代替収集方式の実現可能性の評価
  2. 収集車動線・住民安全・近隣配慮を踏まえた合理的な設計
  3. パイプライン廃止後のごみ収集体制全体の最適化
  4. 市民説明・合意形成に必要な根拠資料の整備

パイプライン廃止・集約・代替方式導入の検討における、基礎的かつ不可欠な資料となる。

3.調査項目の構成

本調査票は、次の主要な調査項目で構成される。これにより、投入口ごとの負荷量・利用実態を定量的に把握する。

  • 投入口の基本情報
  • 投入口番号
  • 所在地
  • 投入口の容積
  • 対象世帯数
  • ごみ排出量(週間ベース)


4.既存投入口の現況  

立地特性から、現在の収集方式を継続する難易度や、代替方式検討の必要性を評価する。

  • 投入口の写真
  • 周辺地図
  • 立地環境(民有地・高層住宅地等)
  • 収集車両が接近しやすいか否か(寄りつきの可能性)


5.収集車(パッカー車)の寄りつき状況

代替収集方式の設計に直結する重要項目である。

  • 寄りつき可否(可能・困難・不可能)
  • 安全性・交通導線・周辺住民生活への支障の有無


6.代替収集候補地の調査

現投入口に代わる集積地点を設定できるかどうか、立地条件を踏まえ実務的に評価する。

  • 候補地の地図
  • 現地写真
  • 周辺環境(歩道、自転車道、車道、民有地等の区分)


7.他ゴミ収集場所との位置関係

  • 臨時集積所や不燃回収箇所との位置関係
  • 同一箇所の活用可能性
  • 新たな設置を行う場合の調整事項(県・市との協議が必要な事項)


7.課題整理

これらにより、代替案を検討する上での技術的・社会的課題を明確にする。

  • 設置場所の調整の必要性
  • 車両動線の確保の可否
  • 住民生活・安全面への影響
  • 運用上の課題(交通支障、近隣への配慮など)

以上