パイプライン利用者の皆様へ

いつでもごみが捨てられる安心のパイプラインの使い方 保存版


2019年
ゴミ収集パイプライン利用者の会

1.何故問題なのか!

パイプライン施設は、特に輸送管(パイプライン)は40年が経過し、定期的な補修はしていますが、厚さ9mmの鉄管がごみとの摩耗で薄くなり亀裂や穴が増加しています。そのためにご存知のように、豪雨があると管内に雨水が入り、ごみを吸引できなくなり、毎年パイプライン施設が使えない状態が発生しています。

そのような状況で輸送管の交換を含め、パイプライン施設を更新するためには341億の投資額が必要との試算がなされ、この投資額に耐えるだけの芦屋市の財政状況ではなく、また芦屋市民の合意を得ることは困難でした。そこで、市は「パイプライン廃止」を議会で発言しました。これに対し、私達は「パイプライン施設存続の署名活動」で1.1万筆を集め、平成28年9月から市と協議(ゴミパイプライン協議会)を開始しました。1年以上の話し合いの結果、適切な補修でパイプライン施設を「芦屋浜地区は20年、南芦屋浜は32年継続して利用する」ということ、「パイプライン施設に替わる代替案は,技術革新や住宅形態等を鑑み,合理的な収集方法の検討する」ことで合意に至りました。


しかしながら、私達利用者が自ら輸送管を傷め、寿命を短する出来事が最近増加しています。輸送管には捨ててはいけないモノ(新聞・雑誌、ダンボール、衣類、缶、土砂、板、ペットボトル等)を投入し、輸送管を詰まらせ、日々傷めています。私達パイプライン施設利用者はこの原因を作っているのは私達にもあり、利用者として問題をなくす-「ゼロ」化する責務があると考えます。この問題をなんとかしなければこのままでは輸送管が持ちこたえることができないのではという心配もあります。そのために今回この小冊子を作成しました。


この問題が発生するたびに

  1. 投入口にごみが詰まると、ごみを捨てることができなくなり、人に迷惑をかけています。
  2. トラブルの処理に時間、労力、税金がかります。昨年は約300万(推定)の税金が投入されました。今年度はすでに400万以上のお金を使っています。
  3. トラブルで輸送管を傷め、輸送管の寿命が短くなります。



更に、一旦投入口が詰まると、ごみを取り出すために酷暑の中、直径50cmの輸送管に人が入り、悪臭とウジ虫がいる中、辛くて苦しい作業をしなければならないことがあります。このような最悪環境での作業は、今後はだれも作業をしなくなる可能性もあります。

皆さん方にこの状況を知っていただき、投入口に不当投棄しないようパイプライン施設を大切に使い、「ゼロ」化活動にご理解とご協力をお願いします。


ゴミ収集パイプライン利用者の会 委員長 山口能成


2.2017年度の現状を知る

●「パイプライン施設利用者起因トラブル」の処理費用(全て税金)

 2017年度、トラブル処理に投入した税金は下表のとおりです。2018年度は7月迄でこの金額を既に超えています。

 

 内部処理とは市職員及び常時委託先担当者が直接処理した時間に人件費を掛けた想定金額です。外部処理とはトラブル修理に外部業者に発注した費用です。


●パイプライン利用者起因トラブルの内訳表

特に、1位はダンボール・紙・衣類の詰まりです。これらを投入口に捨てたら詰まる可能性が大きいです。投入口に捨てず、(再生資源)集団回収に出して下さい。そうすれば、自治会・管理組合に報奨金がはいりますし、リサイクルにもなります。


  1. 段ボール・紙類投入によるトラブル 15件
  2. 誤投入(貴重品等)による探し出し作業 10件
  3. ごみ放置(投入口横)の処理 8件
  4. 鍵を開で放置(原因は鍵の突起物摩耗)トラブル 7件
  5. 衣類投入によるトラブル 6件
  6. 詰め込み過ぎによるトラブル 6件
  7. 草木類投入によるトラブル 5件
  8. その他の異物投入によるトラブル 9件


●トラブルの発生場所

パイプライン施設利用者起因によるトラブルは多くの地域で発生しています。すべての地域で発生していると思っても構わないと思います。


  1. 潮見町 14件
  2. 浜風町 11件
  3. 新浜町 8件
  4. 陽光町 8件
  5. 若葉町 6件
  6. 緑町 5件
  7. 高浜町 4件
  8. 環境処理センター 3件
  9. 南浜町 3件
  10. 海洋町 2件

  1. 中央公園 1件


3.投入口のゴミ出しマナー

パイプライン施設は「単純なごみ捨て場」ではありません。ごみを運ぶ装置ですので、マナーを守り、丁寧に優しく使いましょう。永く、清潔で気持ちよく利用できるよう、マナーを守って正しくごみを投入しましょう。


  • まず、投入区分の「燃やすごみ」の中で、投入口に無理なく投入できる大きさ(30cm以内)のものに限ります。(投入できないごみは「その他燃やすごみの日」に出して下さい。)
  • 生ごみの水切りは十分にお願いします。水気は悪臭や錆の原因となります。水切りが困難なら新聞紙等で包むなどの工夫をお願いします。
  • ごみ袋の口元はしっかり結んで出してください。
  • ダンボール、雑誌、チラシ、新聞紙、缶、衣類などは資源ごみですので、(再生資源)集団回収に出してください。投入口に入れると、輸送管を傷め、詰まる原因になります。
  • 小さな袋に分けて入れましょう。大きな袋に入れて、ギユウ、ギュウ投入口に入れることは止めましょう。
  • 投入口周辺は地域の皆さんが掃除をされています。投入口の横に放置などは決してしないでください。




●投入口の取扱

  • 鍵は、青ランプを確認し、ゆっくり鍵穴へ差し込み、右へ90°回して、把手をゆっくり開けます。
  • 開けたら袋に入れたごみを投入口に入れます。
  • 大切なものを入れてないか確認し、問題がなければ、ゆっくりと閉めます。最後に鍵をしっかりと元の位置にもどして抜きます。途中で抜いてはいけません。




4.鍵の突起物が摩耗ー突起物がない鍵は交換する


●トラブル状況

突起物の摩耗した鍵を使用した人は、自分がトラブル原因を作った事が判りません。次の人が鍵を挿入しても入らないので、ごみが捨てられず、困ります。



●原因

鍵の先端には突起物があります(右写真)。

この突起物により、通常、「開」位置(3時方向)では鍵を抜くことはできません。「閉」位置(12時方向)で鍵を抜く事が出来ます。

突起物が摩耗すると、鍵を「閉」(12時方向)に戻さなくても途中位置で鍵を抜くことができます。

鍵を途中位置で抜くと、次に捨てる人は鍵穴へ鍵を入れることができなくなり、ごみ捨てができません。



●対応策

新たに、突起部のある新しい鍵を購入してください。新品鍵を購入までの間、突起部摩耗鍵の暫定使用策は下記をお願いします。


  1. 閉」位置(12時方向)で挿入し、「開」位置(3時方向)まで右回し、バケットを開いてごみを投入する。
  2. 投入後は,必ず鍵を「閉」位置(12時方向)に戻して抜く。途中で鍵を抜いてはいけない。



●解決をするためには

鍵穴に問題がある場合には、市の環境処理センター(環境施設課)に連絡します。電話番号:0797-32-5391、ファクス番号:0797-22-1599

●新品鍵の購入先

市の環境処理センター(0797-32-5391)又は、芦屋浜シーサイドセンター2階の芦屋浜エネルギーサービス(株)(高層住宅の鍵販売)に電話(0797-34-0725)してください。


以上