Googleアラートのごみ情報(新規)
このデータはGoogleアラートを利用して毎日集めたごみの情報の中から私のほうで選択したものをEXCELで月別に集計したものです。EXCELシートの具体的活動(リンク)をクリックするとその記事を直接見ることができます。
4月のコメント
- 今月、無数の火災情報が寄せられており、状況は極めて深刻です。ごみ収集車やごみ焼却場での火災が相次いで発生しています。スプレー缶やリチウムイオン電池を搭載した充電式小型家電が適切に分別されないため、各地の自治体で火災が勃発し、この問題の解決には自治体で膨大な費用と長期間の取り組みが不可欠となっています。
- スイスのバーゼル市と台湾のごみ事情について報告されています。スイスが清潔な環境を保っている要因は、スイス人の高いモラルとマナー、豊富な資金による風圧洗浄機や清掃車を使った毎日のドライクリーニングと定期的な市街地全体の水洗浄により、粉塵の発生を防いでいること、そして厳しい罰金制度で管理されていることです。一方、台湾では、指定された曜日と時間にゴミ収集車が来る場所へ出向いて自分でゴミを捨てる、手間のかかる方法が採用されています。どの国でも、ごみ処理は重要な課題です。
- さまざまなごみに関するデータが報告されています。環境省は、一般廃棄物の排出及び処理状況に関して、2021年度のごみ(一般廃棄物)の処理費が「2兆1,499億円」と発表しています。また、ゴミ屋敷が多い都道府県ランキング(1位の高知県)の興味深いデータも提供されています。さらに、最終処分場の「残余年数」に関するデータも報告されており、首都圏は30.1年、近畿圏は19.6年となっています。特に、近畿圏では、あと20年でごみが捨てられなくなる状況にあることが重要な情報として伝えられています。
- お笑い芸人であり、ゴミ清掃員としても活躍するマシンガンズ・滝沢秀一さんからの情報は、毎回貴重です。今月は、7つの「捨て」マナー、個人情報が含まれる「可燃ゴミ」の賢い捨て方、緩衝材の分別方法、マクドナルドのごみの捨て方が紹介されています。実際にゴミ清掃員の立場から、私たちが気づかないごみの捨て方を学ぶことができます。
- 企業の環境活動として、サントリーが6分の1まで折りたたむペットボトルを開発し、セブンイレブンが弁当容器を環境配慮型に変更し、また、テイクアウト用のリユース容器の開発が進められています。さらに、エルコムは企業理念としてプラスチックが一つもゴミにならない世界を実現を目指しており、パソナグループは地球環境を考慮したアースデイウィークの環境美化・保全活動を実施しているという記事がありました。
- 行政の取り組みとして、4月からプラスチック資源循環促進法(プラスチック新法)の施行に伴い、仙台市は従来のプラスチック製容器包装から赤い袋で「製品プラスチックを含むプラスチック資源」の回収を開始しました。費用は年間で約10億円から約1.3億円増えると試算されており、どの自治体も費用増加が大変だと思われます。大きな動きとして、G7環境相会合でプラスチックごみの海洋流出を「2040年までにゼロ」にすることで合意された記事がありました。先進国の海洋流出はわずか数%ですが、G20などへの拡大が今後の課題となります。注意が必要です。また、広島の「見せる」ごみ処理場である「広島市環境局中工場」の記事がありました。単なるごみ処理場ではなく、建築家・谷口吉さんによる大胆な空間構成と美しいデザインで、透明な器のような環境と調和したごみ処理場です。一度は見学に行きたいと思います。以上