中間報告

● 戸建住宅・タウンハウス

第1弾:金属ボックス設置

山口コメント:実際に金属ボックスを確認して、次のように感じました。


【良かった点】

• 見た目がきれいで、清潔感があります。

• ふたの取っ手は軽く、力をあまり必要としません。高齢者を含め、誰でも比較的簡単に開けて、ごみを入れることができます。 
• ふたを閉めているときは、ごみの臭いはほとんど外に漏れていません。
• ごみがボックスの中に収まるため、カラスによる被害を防ぐ効果も期待できます。 
• 晴れた日は金属部分に太陽の光が反射し、かなりまぶしく感じます。アンケートでも、車の運転時に光が反射して見づらいという意見がありました。表面を光沢の少ないものにするなど、改善を検討する必要があると思います。 
• 夏場は金属部分がかなり熱くなる可能性があります。利用者が触れる部分については、やけどをしないための対策が必要です。 
• ボックスの中に虫が発生したとの意見もあり、定期的な清掃が必要です。しかし、近くに水道がないため、「誰が、どのような方法で清掃するのか」をあらかじめ決めておく必要があります。 
• 清掃しやすくするため、ボックスの底に水を流すための排水口が必要かどうかも検討した方がよいと思います。また、汚れや臭いを少なくするため、家庭で生ごみの水分を十分に切ってから出していただくことも重要です。 
• 収集作業では、ごみ袋を一袋ずつ人の手で取り出す必要があります。これまでの収集方法と比べて、収集作業にどの程度の時間と手間がかかるのかを、今回の実証実験で確認する必要があります。 
・夜間の車運転時に、金属ボックスにライトが反射して運転しづらい場面があった。
・虫眼鏡のような原理で、金属ボックスにより反射した光で火事にならないか怖かった。
・個人情報が入ったもののごみ出しに気をつけるようになった。 
・住民以外の方がごみを出しに来ないか心配。
・ステンレス部分が熱く、やけどしそう。
・ 昨今は金属盗難事件も多く、金属ボックスが盗難されないか不安。
・使いやすさ 開閉が楽だった。 
・距離・動線 設置位置の検討もしてほしかった。 
・生活への影響 カラス被害がなくてよい。
・内部に虫が湧いていた。 
・周囲に水道がないため、清掃をどうするか不安がある。 
・景観 色は光沢のない方がよいのではないか。

【気になった点】

総合コメント

・今回の金属ボックス方式は、「開けやすい」「臭いが漏れにくい」「カラス被害を防げる」という良い点が確認できました。一方で、「光の反射」「夏場の熱さ」「虫の発生」「清掃方法」「収集作業の手間」など、実際に使って初めて分かった課題もあります。

・実証実験の目的は、このような問題を見つけることにもあります。今後は、良い点を生かしながら、今回見つかった問題を一つずつ改善し、より使いやすい方法にしていくことが大切だと考えます。

住民アンケート利用者アンケート(途中経過 48%回収 緑西地区自治会)

・蓋を開けたとき以外は匂いはほとんどしなかった。

第2弾:ごみカート内蔵金属ごみボックス

山口コメント

実際に第2弾の「ごみカート内蔵金属ごみボックス」を確認して、次のように感じました。


 良かった点

・全体として見た目は良好です。
・金属ボックスはクリーム色に塗装されています。周囲の景観と比べると多少目立ちますが、第1弾のステンレス製ボックスと比べると光の反射が少なく、落ち着いた印象です。
・表面がクリーム色に塗装されているため、第1弾のステンレス製ボックスと比べ、夏場の表面温度の上昇も抑えられると考えられます。実際の温度については、今後確認する必要があります。
・ごみがボックスの中に収納されるため、カラスによる被害を防ぐ効果が期待できます。
・ごみの投入口は2か所あり、扉を軽く押すだけで簡単に開閉できます。また、投入口の高さも適切で、ごみ袋を入れやすい構造になっています。
・ふたのないごみカートがボックスの内部に設置されています。収集時にはボックスの鍵を開け、カートごと外へ移動できるため、道路から少し離れた場所にも設置できることは大きな利点です。
・また、ごみ袋を一袋ずつ取り出すのではなく、カートごと収集車のところまで移動できるため、第1弾と比べて収集作業の負担を軽減できると考えます。
・現時点では、ボックス周辺で気になる臭いは感じませんでした。
・カートには排水口が設けられているため、内部を水洗いしやすい構造になっています。 

【今後確認・検討したい点】
・クリーム色の塗装によって表面温度がどの程度抑えられるのか、特に夏の晴天時に確認する必要があります。
・長期間使用した場合の臭いや虫の発生についても、引き続き確認する必要があります。
・清掃する場合には、内部のカートをボックスの外へ出す必要があります。そのため、収集業者だけでなく、日常の管理や清掃を行う自治会・管理組合も予備の鍵を保管するなど、鍵の管理方法をあらかじめ決めておく必要があります。
・カートを外へ出して水洗いする場合、洗浄した水をどこへ流すのかについても確認しておく必要があります。
・今後は、収集作業に必要な時間や作業負担についても実際に確認し、第1弾との違いを比較することが重要です。
 
総合コメント
第2弾の「ごみカート内蔵金属ごみボックス」は、第1弾で問題となった光の反射、夏場の表面温度、収集作業の手間などについて、改善が期待できる構造になっていると感じました。
特に、「住民は簡単にごみを投入でき、収集する側はカートごと移動できる」という点は、この方式の大きな特徴です。
一方で、実証実験は始まったばかりです。今後、臭い・虫・清掃方法・鍵の管理・夏場の表面温度・収集作業の負担などを継続して確認する必要があります。
第1弾と第2弾について、単に「どちらが良いか」を判断するのではなく、利用者の使いやすさ、管理する側の負担、収集する側の作業性、景観・衛生面のそれぞれから比較し、今後のより良い収集方法につなげていくことが重要だと考えます。今後、第3弾も含めて、①利用者、②管理者、③収集作業者、④周辺環境という同じ物差しで各方式を評価すると、最終的な実証実験のまとめが非常に分かりやすくなると考えます。